VRChatを日本人に布教中

VRChatでフルトラする方法まとめ。費用はどのくらいかかる?

VRChatで「フルトラ」という単語を耳にしたことはないでしょうか?

フルトラとは、頭と手が動くことでは飽き足らず、腰と脚までトラッキングをし全身をフルにトラッキングした状態をさします。フルトラッキングすることで、頭と手に加えて腰や足を動かすことができるようになり、これを略してフルトラと呼んでいます。

頭と手を動かす一般的なVRのことを3点トラッキングと呼びますが、フルトラはそれに加えて腰と脚も動かすので6点トラッキングなんて呼ばれていましたが、最近では色々な種類のフルトラデバイスが登場し8点とか9点のものもあります(VRChatは11点まで対応)。

フルトラ機材はどれも価格が高いため大体のユーザーが導入することをためらいますが、足の動きまでバーチャル空間に反映されると没入感が格段に上がるため、VRChat民を惹きつけてやまない魔のデバイスです。

あたしもずっとフルトラで遊んでるよ!没入感に病みつきになっちゃう

フルトラってなんでこんなに魅力があるんだろう~

現在VRChatで使えるフルトラ機材の特徴と使用感をフレンドに聞き込み調査し、メリットデメリットについてまとめてみました!

人によって感想も違うと思うので、自分の場合はこうだったよ!など感想や体験談などありましたら、ぜひぜひ@Maria000_vrcのDMまでご連絡ください。

あくまで主観的な感想になってしまいますが、購入を迷っている方は一つの参考にして見て下さい~!

 

VRChatではみんなフルトラを当たり前のように使っていますが、世間的にみればまだまだ一般的な機材ではないので使用条件が特殊だったり、快適に遊ぶために周辺機器を用意しなくてはならなかったりします。必ず製品の詳細を調べてから購入して下さい。

  

トラッカーでフルトラする!

トラッカーでフルトラをする場合、このようにトラッカーというものを腰と脚につけてアバターの全身を動かします。

トラッカーはアウトサイドイン方式でトラッキングをしています。どういうことか簡単に説明すると、部屋にベースステーションを2か所に設置し、ベースステーションからトラッカーの位置を読み取りバーチャル空間上に動きを再現することができます。

つまり、外部から読み取ったトラッカーの位置データでフルトラしてるってこと!

VRChatは最近11点のトラッキングに対応したので、肘と膝にもトラッカーをつけて遊ぶことができますが、基本的には腰と脚の3箇所につければ所謂フルトラと言って問題ないでしょう。

トラッカーのトラッキング精度は高いですが、腰と脚のトラッカー×3とベースステーション×2用意しなくてはならないのでお金がかかります。

  

VIVE Tracker

VIVE Tracker
必要な物価格
ベースステーション2.0\26,200/1個
VIVE Tracker3.0\17,500/1個

   

VIVEが出しているVIVE Trackerはゲーム開発などでも利用されているトラッカーです。このトラッカーが暫定、VRChatにおいて最も綺麗にフルトラができる機材です。

私もこのVIVE Trackerを使用していますが、精度が高く、激しい動きや姿勢の変化にも耐えられるので、VRChatでダンスやアクションをしたい方にはまずおすすめしたいです。

難点はトラッカーが1つ17,500円するので3つそろえると52,500円もするというところです。しかも26,200円するベースステーションが2つ必要なので、すべてそろえると100,000円を超えます。また、PCにUSBポートがトラッカー分必要だったりと、PC周りが配線だらけになります。

   

VIVE Trackerのメリット
  • トラッキング精度が抜群に高い
  • ダンスなど激しい動きにも耐えられる
VIVE Trackerのデメリット
  • 価格もとにかく高い
  • ベースステーションの設置が必要

VRChatが第2の人生!なヘビーユーザーにはVIVE Trackerがおススメだよ。

 

VIVE Trackerでフルトラをしたときの話はこちら↓

 

Tundra Tracker

世界最小・最軽量! SteamVR用トラッカー Tundra Tracker
必要な物価格
ベースステーション2.0\26,200/1個
Tundra Tracker¥51,400/3個セット(円安の影響により価格高騰中)

 

1個10,000円程度で性能がVIVE Trackerと変わらないということで大人気でしたが、最近は円安の影響で17,000円とVIVE Trackerと変わらない値段となってきました。

性能はVIVE Trackerとさほど変わらないとのこと。小さくてバッテリー時間が長いので、電池的にも体力的にも長時間使うことができます。また、PCに接続するドングルが1つでいいのでPCのUSBポート数を心配する必要がありません。

 

小型ゆえにトラッキングがとびやすいという情報もありますが、動画を見る限り普通に遊ぶ分には問題ないのではないかと思います。周りで使っている人がいないので、感想を聞いたらまた追記したいと思います。

  

Tundra Trackerのメリット
  • 小さくてバッテリーが長時間もつ
  • 価格が安くコスパがいい(現在は円安の影響で高騰中)
Tundra Trackerのデメリット
  • ベースステーションの設置が必要
  • 海外製品のためサポートとのやり取りが難しい

まだまだ情報が少ないツンドラトラッカー…使っている方いらっしゃっいましたらぜひDMで感想聞かせてください!

 

ベースステーション不用のフルトラ機材でフルトラする!

トラッカーは外部から情報を読み取るのでベースステーションが必須ですが、これから紹介する商品はベースステーションが必要なく機材単体でフルトラをすることができます。

単体で動くため、出先でも簡単に使用することができたり、トラッキングが飛んでしまう心配をする必要がありません。布団をかぶっててもつかうことができます!

また、値段も比較的安価です(とはいっても十分高い)

  

HaritoraX

HaritoraX – 株式会社Shiftall
必要な物価格
HaritoraX\27,900/個

 

株式会社Shiftallが出しているHaritoraXは安価でフルトラができるということでとても話題になりました。ベースステーションの設置が必要なく単体で動く機材となっています。

Quest2とHaritoraXを使っているフレンドを見かけることも多いですが、フレンドを見ている感じトラッキング性能は並だと感じます。また、全身動かすことはできますが、現段階では腰を動かそうとすると足が連動して動いてしまうため、腰だけに動きをつけることができません。

そのため、ダンスをしたり激しい動きをするのには向きませんが、フレンドと雑談したり可愛いポーズで写真を撮るくらいの使い方であればまったく問題なく使えるので、この値段で全身が動かせることを考えるとコスパは悪くありません。

   

以前はつま先までは動かすことができませんでしたが、アップデートが入りつま先まで自由に動かすことができるようになっています。これからもアップデートは続くとのことなのでどんどんと使い勝手が良くなっていくことだと思います。

PCにBluetoothが搭載されていれば無線で通信することができ、Bluetoothがない場合でもドングルを1つ使うことで通信をとることができます。

   

HaritoraXのメリット
  • 導入費用が安い
  • ベースステーションの設置不用
HaritoraXのデメリット
  • 腰を動かすと足も動いてしまう
  • ダンスなどの激しい動きに向かない

   

Uni-motion

Uni-motion|フルトラッキングモーションキャプチャシステム
必要な物価格
Uni-motion¥49,500(半導体価格の高騰のため価格高騰中)

Uni-motionは株式会社ユニ・デバイセズが発売したフルトラ機材です。センサー6個1セットで販売されており、追加センサーを購入することで可動領域がさらに広がります。

配信者向けの上半身モードではHMDなしで上半身トラッキングが可能なのでVRChatだけではなくVTuber活動をしている人には一石二鳥で非常に汎用性の高いフルトラ機材なのではないでしょうか。

 

 

Uni-motionを使っているフレンド曰く、ダンスや動きに強く、動いている方が身体が綺麗に動き、逆に座ったり寝そべった状態でいるとキャリブレーションが少しずつずれていってしまうそうなので、動きたい!という人におすすめのフルトラです。

(※キャリブレーション:リアルの体とフルトラ機材の位置を合わせること)

ちなみに、キャリブレーションにとにかく時間がかかるそうで、起動時に専用アプリでキャリブレーションし、VRChatに入ってからもキャリブレーションしないといけないそうで、機材を付けてパッと遊べない点がデメリットかもしれません。また、稼働時間が24時間とめちゃくちゃ長いですが、バッテリーに乾電池6個使っているため、都度電池交換をするのが少し手間になるのかなぁという印象です。

  

メリット
  • 精度が高め(動きに強い)
  • 配信者向けの上半身モードがある
デメリット
  • 準備に時間がかかる
  • バッテリーが乾電池のため都度交換が必要

 

Xintracker ベータ版

ジンテクス工房 [フルトラデバイス] IMUセンサ式 フルボディトラッカー ”Xintracker” ベータ版

Xintrackerはフルトラ界に突如現れた新たなフルボディートラッカーです。HaritoraXやUni-motionと同じくベースステーションが不要なタイプになります。

Boothで8月上旬発売予定です。未発売なので使い心地に関しては未知数です。

現段階で値段が22,000円に設定されており、フルトラの中では最も安いデバイスになりそうです。

   

フルトラの価格を抑える

フルトラをするうえで一番のネックになってくるのが価格だと思います。

どの機材を使うにしても手軽に出せる金額ではありません。価格面から考えた個人的にオススメなフルトラの組み合わせを紹介します。

コスパ重視

費用は抑えたいけどパフォーマンスは高く出したいという方にはQuest2+VIVE Trackerがおすすめです。

私はこの組み合わせでフルトラしてるよ!周りのフレンドにも多い!

ベースステーションとトラッカーで100,000円ちょっとかかりますが、VIVEやValveのvrを買うよりは安く済みます。トラッカーは入手困難ゆえ、中古品でもフリマアプリなどで高く売れる傾向にあるため合わなかったら売り払えばいいの精神で導入するのもありなんじゃないかなと思います。

公式でサポートされたフルトラ方法ではないので動かなくなる可能性と常に隣りあわせです。また、VIVEやValveのHMDと比べるとトラッキング性能が若干落ちます。

 

とにかくコストを下げたい

フルトラになってもダンスや激しい運動はする予定ないしとりあえず足が動かせたり可愛いポーズが取れればいい、という方にはQuest2+HaritoraXの組み合わせがオススメです。合計70,000円しないくらいなのでまだ手が出しやすい価格だと思います。

Quest2とHaritoraXを使っているフレンドも周りに多い!

   

どれも品薄で入手困難

フルトラになりたいと思ったときにぶつかる壁が、どの商品も品薄で手に入りづらいことです。

HaritoraXやUni-motionは大量生産を行っておらずまた世界的な半導体不足のため、再販が決定するとすぐに注文が殺到し一瞬で完売となってしまっている状態です。VIVE TrackerやTundra Trackerに関しても常に欠品を起こしており、たまにAmazonや公式ショップで入荷されたと思ってもこれまた一瞬で完売してしまいます。

費用の問題をクリアしたが吉日、こまめに在庫確認を行うことをおすすめします!

  

フルトラになりたいと思ったらお早めに

フルトラになりたい!とまで考えているあなたは割とどっぷりvrchatに浸かっていますね??

毎日のようにVRCに入っているユーザーでフルトラを買って後悔しているところを見たことがないので、欲しいと思ったなら出来るだけ早めに買ってしまった方が、その分長くVRC生活を楽しめます。

私も金額がネックになっていて、1年以上「フルトラいいなー」とフルトラになったフレンドを眺めるだけでしたが、自分がフルトラになった時は「フルトラって3点とはこんなに違うんだ!どうせ買うんだったらもっと早く買えばよかった!」と後悔しました。

最近では円安や半導体不足の影響でツンドラトラッカーの値段が7000円上がり、Uni-motionも10,000円の値上げと電子デバイス業界では値上げが続いているため、他の機材に関しても今後値上がりしていく可能性があります。フルトラになりたいと思っている方はお早めに導入を検討してみてください。