最近、boothでのアバターテクスチャの販売が増えていますね。テクスチャ販売が増えている理由としては、知識と技術とセンスが必要なモデリングと違い、ある程度絵心のある人であればそこまでの時間を要さずに販売レベルまでのものを仕上げられるからです。
陰影を付けたり、肌に青白い血管を描いたり、腹筋を書き込んだりのクオリティの高い色改変はセンスやペンタブなどの機材が必要になってきますが、そこまでのクオリティを求めなければ無料のペイントソフトで誰でも割りと簡単に改変できたりします。
私は無料のペイントソフトGIMPしか使っていないので、記事ではGIMPを使用した肌を白くする方法をご紹介します。また、アバターはモフィラちゃんを使用して説明していきます。アバターによってファイル名や構造が若干違うと思いますが、方法は基本的に同じなのでご自身のアバターと照らし合わせながら作業を進めてください。
- アバターのテクスチャのPSDファイル
- GIMP
GIMPをお持ちでない方は下記からダウンロードをお願いします。
https://forest.watch.impress.co.jp/library/software/gimp/
マテリアルとテクスチャについて
アバターには必ずマテリアルとテクスチャというものが入っています。
Unityにpackageをインポートすると、画像のような丸い形のものが入っていると思います。これがマテリアルです。マテリアルにはアバターの陰影の設定を行うことができるシェーダーやテクスチャなどを入れることができます。つまりマテリアルは箱のようなものだと考えてもらえればオッケーです!マテリアル(箱)にテクスチャやシェーダーを詰め込んでアバターに入れることで、アバターに色が反映されるという仕組みです。
テクスチャは普通の.png(.psd)の画像ファイルなのでペイントソフトなどで編集をすることができます。色改変をしたい場合は、このテクスチャ画像を編集して色を変更します!
テクスチャのPSDファイルを探す
ペイントソフトなどのグラフィック作成・編集ツールで利用されるファイル形式。レイヤーごとに分けて描くことができるため、テクスチャを描くのに最適。
boothで販売されている多くのアバターには改変用にpsdファイルが梱包されています。
モフィラちゃんはPSDファイルをアバターファイルとは別でダウンロードする形式だったので、boothから落としてきました。
GIMPがPCにダウンロードされている状態でPSDファイルをダブルクリックすると、GIMPのソフトが勝手に起動しファイルが展開されます(解凍も必要ありません)。今回、肌に関係するテクスチャは恐らく「Body.psd」と「Face.psd」なので、この2つを改変していきます!
PSDファイルがUnitypackageに含まれてしまっている場合
アバターによってはUnitypackageにPSDファイルが梱包されていることがあります。
ほとんどPSDファイルはアバターのフォルダのどこかに入っていると思いますが、たまにUnitypackageにPSDファイルが入っていることがあります。
その場合は、一度Unityに該当パッケージをインポートしてからUnity上でpsdファイルを探してみてください。該当ファイルをダブルクリックをすれば、やはり同じようにGIMPで展開されます。
GIMPでテクスチャの色を変える
右下の部分をレイヤーと呼び、左側の「👁」のマークでそのレイヤーの表示のオンオフを切り替えることができます。(ごちゃごちゃと色々なものが重なっている場合は👁をクリックして余計なものを非表示にすると見やすくなります!)
私は絵を描かないので全く知らなかったのですが、1枚絵で描いていくと失敗した時に修正が効かなくなるので、絵描きの方はこうして複数のレイヤーに分けて重ねて絵を描いていくそうです。
PSDは基本的にベース部分、影の部分、模様の部分、とレイヤーに分けて描いてあります。
レイヤーの画像を編集したいときは、該当レイヤーをクリックしてアクティブ状態にしてあげないと編集ができないので注意です。(ペイントソフトになれていないと、あれ?編集できない!?って焦りがち)
今回は肌が主に描かれている「Body」レイヤーを編集していきます。「Body」レイヤーを選択しアクティブになっている状態で、メニューから色→色相-彩度(S)を選択。
アバターのメインの肌部分が書かれているレイヤーを編集しよう!
こんなウィンドウが出てくると思います。
- 色相→色を変える
- 輝度→明るさを変える
- 彩度→色見の強さを変える
肌の色を薄くしたいので、今回は「輝度」を主にいじって変えていこうかと思います。
かなり白めの肌にしたかったので「輝度」を100.0まであげちゃいました。上の画像と比べるとかなり白くなったかと思います。「色相」と「彩度」も少しだけいじっています。
みなさんも、自分のお好みの色味になるように触ってみてください。
モフィラちゃんの「Body.psd」の肌部分は全部1つのレイヤーに入っていたので1か所しか色味を変えていませんが、肌部分が複数のレイヤーに分かれている場合は別レイヤー部分の色味調整も必要になります。
改変したPSDファイルをUnityにインポートする
メニューのファイル→名前を付けてエクスボート、から保存を行います。
保存先を選びます。私はすでにあるUnityのモフィラちゃんファイルの中のテクスチャが入っているフォルダに直接保存をするようにしています。
また、ファイル名が「〇〇.psd」となっているので「〇〇.png」に書き換えて保存します。
直接Unityに保存するのではなく、いったん別フォルダに保存をしたい場合は、任意のフォルダに保存してください。
ポップアップが出てくるので、特に何もいじらずエクスボートを選択すると、.pngファイルでのエクスポートが始まります。
顔と身体のテクスチャが分かれている場合は、今と同じように色相を変更してください。
同じ手順で「Face.psd」のテクスチャも「Body.psd」と同じ色味に調整してUnityにインポートさせました!
Unityでテクスチャを変更する
UnityでBodyのメッシュを選択します。
インスペクターでBodyのマテリアルを▼を押して中身を展開し、テクスチャが入っているウィンドウにさっき改変したテクスチャをドラック&ドロップ!
色が若干変わりました。顔のメッシュにも同じように、改変したテクスチャをマテリアルに入れて適用させていきます。
完成
こんな感じになりました。改変後の右側のモフィラちゃんのほうが若干色白になっているのが分かると思います。幸薄い感じの私好みの子になってくれました。(Afterは顔のテクスチャにリップも書き足しています)。
しかし、今回は肌部分の色すべてを色相調整で一括変更しているので、お腹あたりの影の書き込みも薄くなってしまってしまっています。
psdファイルでレイヤーが細かく分かれているアバターは、メインの肌の部分だけの色相をいじることで、影の書き込みをそのまま残すことも可能です。
陰影もガッツリ欲しい場合は自分で影を書き込んでみるか、やっぱり販売されているテクスチャがおススメ❢
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肌を白くするくらいであれば、誰でもペイントソフトで改変できちゃう!